まずは、5軸CNC加工機でコンプレッサハウジングとタービンハウジングの内壁が拡大され最適化されます。コンプレッサ側は吸入空気の風量増加、タービン側は排圧軽減と流量増加により最大出力を発揮します。
LO400の心臓部には、ノーマルよりも大きく高効率で、最先端の技術が凝縮された「LOBA Motorsport LO-2580 鍛造ビレットコンプレッサホイール」が採用されています。重量はわずか39.8gramと極めて軽量(OEM比25%減)でありながら鋳造ホイールよりも遥かに高い強度と耐久性を誇ります。高度な切削技術を用いてコンプレッサホイールのステムと先端は最小化されます。削り出しの鍛造品であることから形状自由度は高く、複雑で薄いインぺラ形状を可能にし、インデューサー径も限りなく理想値に近づけられています。
タービンブレードはクリッピング(カットバック処理)が施され、徹底した俳圧上昇対策がおこなわれています。コンプレッサホイールと合わせた軽量化により、慣性重量の減少で素早いブーストの立ち上がりが実現されています。
タービンブレードとシャフト、そしてコンプレッサホイールは、0.05gmmという純正品より遥かに精密な公差でバランス取りがおこなわれています。最後に、アクチュエーターの作動域が改善され、ベアリングもLOBA製の強化品に変更されることでターボチャージャーの寿命と耐久性の向上が図られています。
これらの加工や変更により、ノーマルのK04ターボチャージャーよりもターボラグが少なく、レスポンスが良く、風量の大幅増加でタコメーターのレッドゾーンまでパワーが維持されます。