ポルシェは、ガソリンエンジンとしては世界初の可変タービンジオメトリーターボチャージャーを997 Turboに搭載しました。VTG(バリアブル・タービン・ジオメトリー)は非常に有効なテクノロジーで、極低域から高域まで幅広い回転領域で大きなトルクを維持します。LOBAではVTGメカニズムのメリットを活かしたまま、更に高水準のレスポンスと加速性能を実現しました。
LO750の心臓部には、ノーマルよりも大きく高効率で、最先端の技術が凝縮された「LOBA Motorsport LO-2580 鍛造ビレットコンプレッサホイール」が採用されています。重量はわずか39.8gramと極めて軽量でありながら鋳造ホイールよりも遥かに高い強度と耐久性を誇ります。高度な切削技術を用いてコンプレッサホイールのステムと先端は最小化されます。削り出しの鍛造品であることから形状自由度は高く、複雑で薄いインぺラ形状を可能にし、インデューサー径も限りなく理想値に近づけられています。
出力向上のためタービンハウジングはGT2用が換装されています。タービンブレードはクリッピング(カットバック処理)が施され、徹底した流量増加と俳圧上昇対策をおこなっています。更に0.03gmmという純正より遥かに精密な公差でバランス取りがおこなわれており、ターボチャージャーの寿命と耐久性の向上が図られています。
これらの加工や変更により、ノーマルの997ユニットよりも更に高次元のレスポンスとピークパワーが達成され、日常でも使用できる扱い易さは保たれています。安定感のある洗練された性能で、ストリートユース、モータースポーツ用、どちらの用途にも適しています。
LOBA Motorsport LO-2580鍛造ビレットコンプレッサホイール
5軸CNC加工機によるコンプレッサハウジング及びバックプレートの最適化
タービンブレードのクリッピング(カットバック処理)
クリアランスの最適化
純正GT2タービンハウジングの採用
超高精度バランシング(0.03gmm以下)
ドイツ製

エンジンマネージメントの設定、エンジンの状態、
また取り付けられたコンポーネントによっては、
このターボチャージャーを用いておよそ750PS程度の出力を見込めます。